2017年3月16日 更新

ビットコインとイーサリアム、その違いと関連性とは

近年登場して注目を集めているのが、イーサリアムです。イーサリアムとはどのようなシステムなのか、ビットコインとの相違点や、メリットなどを分かりやすくご紹介いたします。

■イーサリアムって何?ビットコインとの違いは?

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「ウェブ2.0」の概念が提唱されて久しいこの頃、ビットコインをはじめとする仮想通貨も新たなフェーズに突入したと言うことができます。その端緒と見られるのがイーサリアムの搭乗です。

イーサリアムとは、ビットコインの欠点を補完すべく開発された仮想通貨プラットフォームの総称で、今後の仮想通貨の中心を担う技術として注目されています。大前提として、イーサリアムはビットコインのような仮想通貨そのものではありません。図式をごく単純化して説明すると、イーサリアムは「個々の仮想通貨を従来よりも安全かつ円滑に取引できるシステム」と言い表すことができます。ここでいうプラットフォームとは、プログラムを正常に動かすための土台、というニュアンスで理解しておけば間違いはないかと思われます。
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イーサリアムの最大の特色は、「扱える仮想通貨の範囲を大幅に拡大した」点にあります。このことをより専門的に言うと、記述可能な言語が飛躍的に増えた、という表現になります。ビットコイン上のアルゴリズムでは原則として、ビットコインしか記述できません。記述できないということはプログラムとして対応していないことになりますから、ユーザー側にとっては「ビットコイン以外の売買および記帳ができない」という不利益となってはね返ってきます。

そのデメリットをイーサリアムは見事に克服しました。トランザクションの情報を記録できるビットコインの特徴に着目し、ビットコインの取引枚数以外の情報(金、株式、証券など)と関連づけることで既存の仮想通貨の取引も記録できるようにしたのです。実際のシステムはかなり複雑で完全に理解するには相当な時間がかかってしまいますが、要するに「ビットコインのシステムでより多様な通貨の取引ができるようになった」とイメージすればわかりやすいでしょう。イーサリアムもひとつの仮想通貨プログラムであり、内部で使用される通貨はETHとよばれビットコインと同じように保有および売買が可能です。

■イーサリアムを支える根本テクノロジー

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イーサリアムはビットコインの後継として、ビットコイン以上に高度で緻密なアルゴリズムを積み重ねて開発されています。そのなかでも中心的な役割を果たすのがブロックチェーンです。ブロックチェーンそのものはビットコインでも採用されていますが、多彩な仮想通貨取引がデータとして記録できるという点でイーサリアムのほうが数段進化していると言えます。

その進化を実現しているアイディアが「カラードコイン」です。これは直訳すると「色づけされたコイン」という意味になり、記録に必要なトランザクションに色(マーク)をつけ、ビットコイン以外の金融商品と関連づけることで、それらの取引情報をトランザクションに埋め込むというのが基本発想となります。

ビットコイン以外の仮想通貨プラットフォームでも、原則として単一の仮想通貨取引しか記述できませんが、カラードコインの応用によってひとつのプラットフォームですべての金融商品の取引が可能になれば、その煩雑さゆえに利用をためらっていた人も取引に参入してくるかもしれません。

■スマートコントラクト

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カラードコインの発展形とも言えるアーキテクチャが「スマートコントラクト」です。既存のブロックチェーンの影響下にあるカラードコインとは違い、スマートコントラクトはエンジニアによってまったくのゼロから開発されたテクノロジーです。そのため、記述できる言語もビットコインよりはるかに自由度が高く、仮想通貨の新時代を担う中核的なアルゴリズムになるのではないかと期待されています。スマートコントラクトについてはすでにIBMとサムスンが共同で実験を行っており、家庭用洗濯機と洗剤の使用量をプログラムで関連づけ、ある一定のところまで減ったら自動的に発注を促すモデルが実用化段階に入っています。新技術が「スマートコントラクト(自動的な契約)」とよばれる所以はこのあたりにあるのです。

スマートコントラクトは、取引データの改ざん防止にも役立ちます。スマートコントラクトでは、個々の取引金額などと同時にその取引に付随する条件なども記録することができます。これを現実世界のやりとりにわかりやすく置き換えれば、「半年以内なら商品を無償で交換する」という購入時の条件を口約束ではなく書面にしてきちんと書き残すことにあたります。記録された付帯条件は通貨の元帳にも半永久的に記録されるため、悪意ある誰かが意図的に改変しようとしても絶対にできない仕組みになっています。

■セキュリティシステム

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スマートコントラクトはもうひとつの中核技術であるDVPと組み合わせることでより強固なセキュリティシステムとして機能します。DVPとは通貨の売却と代金の支払いをワンセットのデータとしてとらえるシステムで、どちらか一方でも遂行されていなければその取引はプログラム上無効と見なされます。いくつもの先進的なテクノロジーを組み合わせて開発されたイーサリアムはビットコインのたんなる後継としてだけでなく、まったく新しい発想の仮想通貨プラットフォームとして今後さらに飛躍する可能性を秘めています。
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