2016年2月15日 更新

ビットコインと円天って何が違うの?

特定の国や企業が管理しているわけではありませんが、インターネット上で使用可能な架空通貨、ビットコイン。ビットコインを利用して買い物ができる、海外送金が可能等、ビットコインの使い方は様々です。そんなビットコインですが、円天との違いはどこにあるのでしょう。今回は、そんな疑問についてご説明いたします。

そもそも円天って何?

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特定の国家あるいは企業に管理されているわけではありませんが、インターネット上で利用でき、複数の国の通貨と交換可能だと言われている架空通貨、ビットコイン。ビットコインを利用できるアプリが出回っており、日本国内にも何ヵ所か取引所や交換所がありましたね。ビットコインを利用して買い物が可能なお店も中には存在しているようですし、ビットコインは日本においても全く普及していないわけではなさそうです。ビットコインを利用して買い物ができるお店が存在するだけではなく、ビットコインを海外送金することも可能です。このように、ビットコインには様々な使い方があることがわかります。
そんなビットコインですが、円天との違いは何でしょうか。今回はそんな疑問についてお答えしようと思います。ですが、その前に皆さんは「そもそも円天って何?」と素朴な疑問を持たれたことはございませんか? 何の前知識もなく名前だけを聞いた状態では、楽天と似たようなものだと勘違いしそうになりますよね。そこで、ビットコインと円天の違いをご説明する前に、円天とは何かについてのご説明をさせていただきます。
まず円天についておさらい
円天というのはL&Gという健康食品の会社が始めた電子マネーだ。この会社にお金を預けると、たとえば10万円をあずけると、1年毎に、10万円分の円天というマネーが発行されるとうものだった。
基本的に企業から付与されるポイントのようなものであり、通貨というよりより、楽天ポイントやマイレージのような企業ポイントだったということが言える。

この円天は、いろいろな場所で使えるという触れ込みで、利息のかわりだと宣伝された。実際には、円天では買い物はごく一部の場所でしかできず、円天も際限なく発行された。裏ではL&Gは集めたお金を配当に回しており、新しい出資金がなければ配当が支払えないという典型的なネズミ講であった。

円天の発行体はL&Gという私企業である。これ自体は問題ない。企業の財務体質が健全で、あつめた資金を流用したりの不正をしていなければ、企業発行のポイントといっても、かならずしも信用が低いとは限らないからだ。

楽天ポイントやアマゾンポイントといったポイントは、一定の信用がある。楽天は、株式を上場し、財務諸表も公開しおり、ポイント引当金も積んでおり、誰もが透明にその信用性を評価できる。消費者は、楽天のポイントであれば、将来の買い物と使えるので、価値があると考える。

L&Gの財務は粉飾だらけだ。不透明な企業が価値を保証するといっても、だれもその信用性を客観的に評価することはできない。

さらに、円天にはルールがない。すべてL&Gの裁量だ。
円天の発行量も決められたルールはなく、L&Gの裁量で行われた。L&Gは、すきなときに円天を刷りたければ、いくらでも円天を刷ることはできるのだ。なんでもやりたい放題で、そこにはなんのルールもない。
いきなり不穏な記事が登場しましたね。
円天の仕組み[編集]
エル・アンド・ジー社のホームページにおいて公開されていた映像によると、擬似通貨「円天」は電子マネーとして使用可能と公開されていた。10万円以上を預け、あかり会員になると「1年ごとに預けた金額と同額の円天を受け取ることができる」「年利100%の金利が払われる」とされ、受け取った円天は、円天市場で利用することが可能とされていた。
L&Gの波和二会長は、自身のブログ[4] において、円天には強制捜査を受けた円天市場と、もうひとつの元金円天市場という2種類の利用法があると解説していた。後者は日本円、ドル、ユーロ、元、ウォンなど現行の通貨を稼ぐ目的で運用される円天と称していた。だが、波会長は自らが発行した通貨にもかかわらず、インタビュー時以外は全く使用したことがないことを、日本テレビ「真相報道 バンキシャ!」(2007年5月13日放送)にて明らかにしている。
円天の実態は、購入単位が非常に大きかったにもかかわらず、一般的な電子マネーとは比較できないほど対応店舗が少なく、家電量販店等のポイント程度の機能と使用方法しか無かった。偽造通貨にほぼ等しい扱いであった。
疑似通貨「円天」

健康商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」は「100万円で年利36%」をうたい文句に多額の出資金を募り、2007年1月から利息払いを現金から疑似通貨「円天」に変えたが、資金繰りが悪化、円天での配当も止まった。円天とは会員が振り込んだ現金に応じて発行するポイントのようなもの。円天市場と称して全国の高級ホテルなどで食料品から宝石類までが出品され「円天」で取引された。「使っても減らない通貨」などと売り込み、電子マネーにも似た手法でインターネット販売も宣伝した。この詐欺まがいの商法に全国で主婦らを中心に約5万人がだまされ、同社が集めた金は1000億円を超すと見られる。警視庁は詐欺容疑も含め出資法違反(不特定多数から資金を預かることを禁じた預かり金の禁止)で強制捜査に着手した。
既に強制捜査が刊行されるような事態にまでなっていたのですね……。
いかがでしょうか。
円天とはどのようなものか、大まかにご理解いただけたかと思います。
少なくとも、円天と楽天が全くの別物だったことは、ご理解いただけたと思います。字が似ていると、何となく関連しているのかと思ってしまいがちですが、何の接点もなかったのですね。

円天の仕組みは?

 (2926)

円天が楽天とは全くの別物だということがご理解いただけたところで、次は円天の仕組みについてご説明いたします。
健康商品販売会社のL&Gが出資者を集めました。その仕組みが3つあります。
1.あかり価格 (必須)
1口5万円+手数料=5万9000円支払わないと投資ができない。しかし払うと特典として3年後に10万円にして返還されます。
そしてこれを払うことでL&G協力金、円天受取保証金が得られます。
2.L&G協力金
1口100万円預けると3ヶ月ごとに9%の利息(年利36%)を得られ、1年後に36万円の利益が貰え元本も返金される。
3.円天受取保証金
新しい会員が10万円以上出資すると毎年同額の円天が貰える。毎年貰えるので減らいないお金と言われていました。(マルチ商法な気がする・・・)

出資者が新しい会員を見つけ、新しく入った会員が出資することによりそのお金がL&Gにいき、L&Gから給料という形で最初の出資者に円天が配られる。
 (2929)

円天の仕組みを図にするとこうなります。
【会員】→金を出す→【L&G】
(しかしこのお金は解約すれば全額返ってくる)
なのでこのお金は預けている感覚です。

そして以下のことはお金を預けることで会員が受ける利益

利益①
【会員】←預けた金の分の架空のお金「円天」が貰える←【L&G】
(例えば100万円預ければ100万円天毎年貰える訳です。そしてその円天で決められた市場で買い物が出来る)
(つまり、金を預ければタダで買い物が出来るということ)

利益②
【会員】←3ヶ月ごとに預けた金の9%が貰える←【L&G】
(例えば100万円預ければ3ヶ月ごとに9万が貰えるということ)
(つまり年利36%ということ)


お金を預ければ、円天が貰える上に年利36%!しかも預けたお金は全額返ってくる!
いかがでしょうか。
円天がどのような仕組みになっているのか、ご理解いただけたかと思います。
それでは、最後にビットコインと円天の違いについてご説明いたします。

ビットコインと円天の違いは?

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ここまで、そもそも円天とは何か、円天の仕組みとはどのようなものかについてご説明いたしました。それでは、最後にビットコインと円天の違いについてご説明いたします。
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ビットコインと円天、それから日本円を比較して図にしたものがこちらとなります。
・ビットコインと円天は資産の性質が違う。ビットコインは発行体のない資産であり、円天は発行体のある資産である。

・円天の発行会社のL&Gの信用は低く、詐欺であった。

・ビットコインは、暗号資産という新しい資産クラスである。その中では、ビットコインは圧倒的な信用を誇る。

・暗号資産というアセットクラス自体の信用は、他の資産にくらべて信用がなく、規模は非常に小さい。
ビットコインには発行元が無いのですが、円天はエル・アンド・ジー社が発行していました。円天は貨幣価値を担保している資産がある(あった)ということです。

つまり、円天はSuicaなどと同じ電子マネーの一種、と言えます。通貨としての円天は、発行元の無いビットコインとは仕組みが違います。

円天 → エル・アンド・ジーが価値を担保
ビットコイン → 発行元が無く市場が価値を判断



ただし、今回のマウントゴックス(取引所)が破綻した件については、「あるべき資産が無くなった」という意味でエル・アンド・ジーの事件と同じ構図です。

つまり、「ビットコインは円天と同じ」という言い方はちょっと違っていて、「マウントゴックスはエル・アンド・ジーと同じような感じで破綻した」と言うのが正しいということです。

発行元か、そうでないのか。通貨の名前なのか、企業の名前なのか。ごっちゃになりやすい仕組みやネーミングになっていて、理解しづらい人が多くて当然だと思います…^^;



今回マウントゴックスが取引の全面停止をした後も、世界中のビットコインの取引所では正常に売買がされていて、その価値はほぼ以前の水準に戻っています。

貨幣としての円天は、エル・アンド・ジーが破綻したら同時に紙くずになりましたが、ビットコインはマウントゴックス(取引所)が破綻しても、世界中のユーザーがまだ価値を認めているということです。

日本円に例えると、「大きな銀行が金庫からほとんど有り金盗まれて破綻したけど、日本円に価値が無くなったと思う人はあまりいなかった」みたいな感じでしょうか。
すごく簡単に言うと

どっかの企業が胴元になって、お金と交換に発行してたのが円天

胴元は存在せず、今現在ビットコインを持ってるユーザーどうしの価値相場によって決定された金額で現実通貨と交換できるのがビットコイン

株相場みたいな感じで、交換レートが決まるので、胴元の鶴の一声で価値が倍増とか半減とかは理論上ないんですよね

また、その気になればだれでもビットコインの発行元になることが出来ます
パソコンつかって、数学計算をおこないその結果によって数枚を。ですが

だれでも、発行元になれるので、どっかの誰かが胴元として大もうけってのも理論上できないようになっているのが違い
ビットコインと円天の違いが、大まかにご理解いただけたかと思います。
今回の記事が、ビットコインを利用する際の参考になれば幸いです。
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