2018年2月21日 更新

10年後に未来のお金はあるか?仮想通貨から地域通貨まで

仮想通貨を出発点に、私たちがお金によって何が必要かを考えます。「ビットコイン」をはじめとする仮想通貨は色いろな問題を抱えながらも、多くの種類を生んで私たちの生活に影響を与え始めています。

13,086 view お気に入り追加 1
2010年に誕生した「ビットコイン」と呼ばれる仮想通貨が中国を中心に世界的な話題になっています。
仮想通貨をはじめとする新しいお金の動きが私たちの生活をどう変えていくのかを考えます。

ビットコインことはじめ

ビットコインとは何か、ひとことで言えば「仮想通貨」です。「仮想」の「通貨」です。まず、「通貨」ということからも、「コイン」ということからも分かる通り、お金です。円やドルというように、「お金」であることには変わりありません。「お金」なので、円やドルのように通貨の単位が存在します。単位は、BTC(ビーティーシー) と表記されます。1円や1ドルのように、1BTCと、数えることができます。

しかし、「仮想」ということから分かる通り、円やドルとは違って、手にとって目に見える姿形が存在しません。大きく「B」と書いてあるコインが存在するわけではないのです。「仮想」の「通貨」です。
政府が発行する法定通貨とは違う経済活動のための電子上の仮想の通貨です。
bitclubmining
 (3861)

このような実際の貨幣はなく電子上の数字として流通しています。

ビットコインの仮想通貨としてのメリットとデメリット

1 メリット
1.1 中央機関に依存していない
1.2 国境のない通貨で国の概念がなくなる
1.3 送金は国際送金より早くて手数料は格安
1.4 チャージバックとは無縁
1.5 ハイパーインフレ時にも対応できる
2 デメリット
2.1 投機的側面がある
2.2 他の仮想通貨に比べると遅い
2.3 アドレスは長くて人間には間違えやすい
2.4 国による価値の担保はない
メリットとデメリットはいくつかありますが、最もクローズアップされているのは価値が乱高下する投機的な特徴でしょう。

line

アルトコイン訴求

Ledger Nano S(レジャーナノエス)
投資における大きなメリットはやはり、ハイリターンが期待できる点でしょう。基本的な仕組みと値動きの法則性さえ頭に入れておけば、タイミングよく売買すれば数千万円単位の高いリターンを得ることができます。しかしながら、その特性こそが最大のデメリットでもあり、仮想通貨としての安全性に疑問符がつく要因ともなっています。リスクを恐れるアマチュアにとって手の出しづらい投資用通貨というレッテルを貼られているのは、利益を生み出す仕組みの複雑さに起因しています。
メリットとデメリット

メリットとデメリット

メリットとデメリットを秤にかけます。

ホリエモンがビットコインを投機と喝破

―早速ですが、暗号通貨が日本で爆発的に普及しうるシナリオについて、堀江さんはどのようなものが可能性としてあり得るとお考えでしょうか。

投機です。投機

別に、日常的に使われることを想定しなくてもいいんじゃないですか?実際、使われてないんですよ。特に日本みたいな国で、使われるわけがないじゃないですか。

ビットコインの経済ってのは、まずは長者ができるっていうプロセスから始まるし、だから日本で普及させようとしたら、まずは長者を作るところから始めなきゃいけない。

直接のメリットがないと、誰も使おうなんて思いませんよ。

なので、僕はまずは投機だとずっと言ってますし、投機でメジャーになっていくっていうのが正しい戦略だと思いますけどね。
確かに日本では実際に使える場所は欧米に比べて限られており、投機目的が群を抜いたモティベーションでしょう。
「普及への道筋」 ― 堀江貴文氏に仮想通貨の真価を聞く

「普及への道筋」 ― 堀江貴文氏に仮想通貨の真価を聞く

まずは、長者など人々にわかりやすい目標が必要です。

誰にでもわかる「仕組み」とは?鍵になる「ブロックチェーン」

ビットコインは、その仕組みを理解しないと、単なる“電子マネー”程度に受け止められてしまいがちで、世間の多くのコメントや批判も、仕組みについての理解が無いまま、イメージで語られることが多いのが現状です。

しかし一方で、仕組みを理解しようとしてみると、いきなり暗号やハッシュ関数など、IT技術や数学に詳しくない方には聞いたことがないような単語が並び、理解しようという気力を削いでしまうのが現状です
「仕組み」がわかるとメリットとデメリットのうち何に着目すればいいか探すヒントになる。
プロ向けの投機用通貨というイメージが強く、一見するととっつきにくそうなビットコインですが、基本的な考え方はいたってシンプルです。基礎を理解するためにはまず、分散処理型と中央処理型の違いについてふれておく必要があります。中央処理型とは処理すべきデータをひとつのメインサーバーで一元管理し、クライアントサーバーとは1対1の関係でやりとりを行う方式です。各クライアントがサーバー機能も担う分散処理型システムを採用し、取引データを最小単位で管理するブロックチェーンアルゴリズムと組み合わせて顧客の個人情報の安全性を担保しています。
送金

送金

口座でなくウォレット(お財布)として取引するのも特徴です。

ブロックチェーンに記録するデンマークの政府調達システム。

ビットコインは二者間の取引を認証します。2007年にデンマーク政府のために作ったシステム、トレードシフトの前身「イージートレード」は、発注、請求書など全ての取引をピアツーピアのブロックチェーンで記録していました。ビットコインと違い、ブロックチェーンは中央サーバーにあって政府が認証しています。でも全体的なモデルはビットコインとよく似ています。ビットコインのテクノロジーを様々な分野に使えば、それはビジネスの現場にとっても革命的だと思います。
ブロックチェーンというとビットコインが代名詞のキーテクノロジーですが、その応用範囲は可能性を秘めています。

ビットコインは安心して使える存在か?投機対象か?

ショッピングなどでも気軽に使える汎用仮想通貨か、プロ向けに特化したハイリスク・ハイリターンな投資用通貨化。ビットコインは今、進むべき方向性において岐路に立たされています。汎用性の面では国内でも決済を導入する店舗が着実に増えつづけており、デビットカードやクレジットカードなどと連動させたポイント還元などで固定ユーザーを獲得しています。投資用通貨の面でもより堅牢で安全性の高いセキュリティアルゴリズムが開発され、政府による干渉を受けない自由な市場としての注目が高まりつつあります。
“夢の通貨”のはずが、日本の大手取引所が破綻し、日本はおろか世界の業界にネガティブな印象を与えた事件から約1年。どん底まで堕ちたビットコインが再び脚光を浴びているという

◆全世界で一日の取引量が60億円。新興国の経済不安が高騰の引き金に
2つの大きな危機があったといいます。一つが、2013年12月5日、中国の中央銀行である中国人民銀行が金融機関による取引を禁止し、規制に動き出した時。もう一つは、2014年2月28日、世界最大級の取引量を誇る交換所「マウントゴックス」が経営破たんした時です。その代わりに取引の多くが、中国人民元建てが占めるという状況になり、取引量は世界の7割以上を占めるまでに成長しました。

素人には手に入れられなくなる?加熱する採掘マイニング合戦

仮想通貨Bitcoin(ビットコイン)ですが、現在でもその発掘作業は絶え間なく続けられています。建物全体を使った水冷システムによるマイニング施設が登場するなど、エスカレートを続けるBitcoinマイニングの世界ですが、中国で行われている驚くべき規模のマイニングの実態
入手するには取引所で購入するか、採掘(マイニング)という作業が必要にあります。発行総量は、2140年までに2,100万 Bitcoin とされていて、その発行作業のいったんを採掘(マイニング)という作業をする報酬として支払われます。
当初は個人のコンピューターで採掘(マイニング)をする人も多かったのですが、採掘(マイニング)ビジネスとして参入する組織が増えたために大規模化して、素人では手が出せなくなりつつあります。
どうやって手に入れるか?

どうやって手に入れるか?

2009年当初は誰でも採掘(マイニング)をすれば簡単に手に入れられる時代だった。
棚いっぱいに並べられたマイニング施設のコンピューター

棚いっぱいに並べられたマイニング施設のコンピューター

マシンは総数2500台にものぼり、3名のスタッフが交代制で24時間の管理を行い、コンピューターの発する熱は騒音をまき散らす冷却用のファンと送風機をフル稼働させても、内部の気温はなんと摂氏40度にも達しています。

ビットコインだけではない?仮想通貨。自分で作ることもできる?

仮想通貨といえばビットコイン(BTC)…というくらい、現在ではシェアが大きい状況にありますが、実は世の中にはそれ以外にも結構な数の仮想通貨が存在。

仮想通貨のマーケット規模が知りたい方は下記サイトをどうぞ。100以上の仮想通貨の市場規模がほぼリアルタイムでわかりますよ。http://coinmarketcap.com/
2016年2月18日現在、677の仮想通貨がサイトに表示されます。
独自の仮想通貨をつくる事が出来る「Mastercoin」

2012年に J. R. Willett 氏によって公開されたプロジェクトです。Mastercoin は Bitcoin と互換性のある仮想通貨で、かつ、Bitcoin とは違うルールで独自の仮想通貨を運営できるプラットフォームを目指しているオープンソースです。Mastercoin 上で、立ち上がった新仮想通貨の価値が高まると、Mastercoin と Bitcoin 、双方の価値が同時に上がるという、相互メリットがあるという形式で Bitcoin との共存を狙っています。
英語のサイトなので簡単に素人が仮想通貨を作れるわけではありませんが、オープンソースで公開されていることでより多くの人に仮想通貨に関われるチャンスが開かれています。
オムニレイヤー オープンソース、Bitcoin Blo...

オムニレイヤー オープンソース、Bitcoin Blockchainの、完全に分散化された財産プラットフォーム

ビットコインの技術が生かされています。

仮想空間での通貨はリアルマネーになりえるか?

SecondLifeとは、米リンデンラボ社が運営する3Dオンラインゲームである。
2013年6月20日現在、全世界で約3600万のアカウントが登録されており(1人で複数のアカウントを持つ人もいる)、そのうちアクティブユーザー数は約100万人。日本では2~3万人がアクティブにプレイしている。

ゲーム内通貨であるリンデンドル(L$)は、270L$≒1米ドルに相当し、いつでもリアルマネーとゲーム内通貨の交換が出来る。ユーザーはこの通貨を使ってゲーム内での取引、商行為を行う事も出来る。
2007年に話題を呼んで日本企業も次々参入したセカンドライフ
これまでに数えきれないほどたくさんの仮想通貨が開発されてきました。新種の仮想通貨は登場した当初は新時代を担う仮想通貨として各方面から注目を集めますが、そのほとんどは登場から間もなくひっそりと消えていく運命にあります。ブームが中途半端な形で終わってしまったわかりやすい例としては、「セカンドライフ」があります。「セカンドライフ」において使われるリンデンドルは当初、未来の仮想通貨として各国から期待されていましたが、汎用性に乏しく、「セカンドライフ」自体のユーザーが伸び悩んだことから結局しりすぼみになってしまいました。ビットコインも同じ運命をたどるかは、今後の先見性にかかっています。
セカンドライフのブームは来なかった?

セカンドライフのブームは来なかった?

時代はインターネット上に構築した3D仮想空間から、文字と画像のコミュニケーションが中心のツイッター、フェイスブックなどの、ソーシャルネットワーキングサービスに移行していきました。
リアルマネートレードとは、ゲーム内のアイテムやお金を、ゲーム外で現実世界のお金と取引することを指します。Real Money Trade の頭文字をとってRMTと呼ぶこともございます。

RMTは、2つの大きな影響をおよぼす可能性が高い行為です。
これらの行為につながらないよう、禁止と定めております。
一時期に「ネトゲ廃人」というオンラインゲームにはまってしまい現実の生活が送れなくなる人が社会問題化しました。
リアルマネートレードは買ったプレイヤーもペナルティ

リアルマネートレードは買ったプレイヤーもペナルティ

ゲームの中の出来事で完結していればいいですが、お金が介在することによって歯止めが利かないこともあります。

金銭欲を刺激しない地域通貨で、あたたかいお金の経済は可能か?

地域通貨とは、日本円やドルのような「法定通貨」ではなく、団体や個人などによって独自に発行され、特定の地域やコミュニティの中で限定的に流通するお金(価値)の総称です。

法定通貨(円)との違いは?

地域通貨は市民やNPOなど誰でも作り出すことができる
地域通貨は限定された地域やコミュニティで流通する
地域通貨は利子がつかない
地域通貨は有効期限やマイナス利子をつけることができる
国が発行する法定通貨と違い、地域通貨は限られた地域や団体内で流通します。人と人との結びつきを強めて、お金が外部に流出せずに循環することによって地域経済が復活します。
地域通貨によって、大きく三つの効果が期待されます。

地域通貨によって、大きく三つの効果が期待されます。

どこから来ているかわからない顔の見えないお金から、売買という交換行為が人と人とのコミュニケーション行為という認識が強まります。
ビットコインは完全にオンライン上で取引される仮想通貨ですが、登場以前から日本には多くの仮想通貨が存在しました。その一つが地域通貨です。地域通貨はある地域の中でのみ使用することができる通貨で、町おこしや商店街の活性化などを目的としてつくられることが多いです。
日本では、1999年にNHKのドキュメンタリー番組『エンデの遺言』で紹介されて、各地で地域通貨が生まれました。運用面や使う人の意識の問題により、終息している地域もありメジャーにはなっていません。しかし、高田馬場の「アトム通貨」や湘南の「ビーチマネー」など特色を生かした新しく生まれている地域通貨もあります。
「ビーチマネー」は紙や硬貨ではなく海に流れ着いたガラス...

「ビーチマネー」は紙や硬貨ではなく海に流れ着いたガラスの破片なのです。

ビーチのクリーンアップという社会的な課題の解決と地域通貨は親和性が高いようです。
PICSYは、伝播投資貨幣(でんぱんとうしかへい:Propagational Investment Currency SYstem)の略で、価値が人から人へと伝播していくという興味深い性質をもった新しい貨幣システムです。コンセプトがまだ新しいので実用段階まではいっていませんが、PICSY Projectは、PICSY実現のためのデモンストレーションソフトウェア開発と技術的、経済学的検証を行っています。なお、本プロジェクトは、情報処理振興事業協会(IPA)の「未踏ソフトウェア創造事業」のプロジェクトに採択され、支援されています。
スマートニュース創業者・鈴木健さんが取り組んでいた伝播投資貨幣PICSY。お金が持つ人と人とを結ぶツールとしての側面を再認識されます。

地域通貨の国際的な最新動向

 ドイツ最大の地域通貨は「キームガウアー」である。2003年にバイエルン州キームガウ地方の有志が始め、たちまち市民の圧倒的な支持を得て協会組織に発展した。その後キームガウと周辺住民約48万人を対象に通貨流通量は9年間で65倍に増え、2011年末時点で65万キームガウアーが流通する規模に成長。
地域通貨が地元ブランドと結びつき事業者が参入することで、使える範囲が拡大して地域経済が活性化します。
流通の枠組みを確立する

流通の枠組みを確立する

地域通貨が機能するには流通モデルのデザインがポイントになります。

お金のない世界は可能か?

お財布が要らなくなるのはいつだろう

「お金」が手元にある紙幣だけじゃないと言ったらどうしますか?もちろんドルだってユーロだって紙幣なのですが、「お金」の形が徐々に変わってきていることに注目しています。

「イイね!」———シェアリングエコノミーの時代

「クラウドファンディング」———「応援」が切り拓く未来

「信頼」がお金に取って代わるとき

「お金」についてもう一度じっくり考えよう

本当に「お金はあるほどいい」のか?本当に「節約こそ善で、贅沢は悪」なのか?これまでのお金についての常識を鵜呑みにせず、もう一度一からお金について考える時が来ているのではないでしょうか?
あと10年で一足飛びにお金はなくなる時代がやってくる可能性は低そうですが世界的な経済不安もあり、お金だけがすべてでないという多様な価値観や生き方も生まれてきています。
お金・マネーの多様性

お金・マネーの多様性

私たちはお金・マネーについてどれだけ知っているでしょうか?
マイナス金利も始まり、働いて給料をもらい、稼いだお金は貯金や運用して増やしていけば、安定した人生を送れるという価値観はゆらいでいます。
そこに、仮想通貨や地域通貨など多様なお金の選択肢がある時に、私たち自身がお金で何を得たいのかが問われてきます。

あなたが欲しいのはお金ですか?お金の先にあるものですか?
49 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

株との相関関係は?ビットコインの「中国危機」②

株との相関関係は?ビットコインの「中国危機」②

2013年キプロス・ショックは、通貨の大量流出を救い需要を高めました。ギリシャ危機は2009年あたりから始まり、昨年の6月中旬より急に需要が高まったビットコイン。いま現在、中国も同様に資本流出による中国株安に襲われています。この状況は、吉と出るのでしょうか。
とんぼ55 | 635 view
ビットコイン技術の新たなライバル?イーサリアムの新ブロックチェーンとは?

ビットコイン技術の新たなライバル?イーサリアムの新ブロックチェーンとは?

イーサリアムという新技術を知っている方は少ないと思いますが、詳しい方たちの間では話題になっているらしいので調べてみました。
ほろん | 2,769 view
韓国資産流出の危機!?ビットコイン市場はどうなる?

韓国資産流出の危機!?ビットコイン市場はどうなる?

ビットコインは過去何度も、世界各国の通貨危機と経済危機を下支えしてきたと言っても過言ではないほどの活躍をみせています。アルゼンチンのデフォルトでは大きな経済を作り上げました。さて多額の資本流出があった韓国、市場は今度どのようになるのでしょうか。
とんぼ55 | 803 view
通貨戦争がはじまる?!仮想通貨の未来とは?

通貨戦争がはじまる?!仮想通貨の未来とは?

仮想通貨が注目を浴びています。決済として採用する大企業や投機目的の個人をはじめ様々な場面で使われ始めてきています。今回はそんな仮想通貨の話を進めたいと思います。
M&K | 5,618 view
ビットコインを守るブロックチェーンとは?安全性は?

ビットコインを守るブロックチェーンとは?安全性は?

ビットコインをユーザーが安心して利用できる仕組みがブロックチェーンという技術です。ここでは仕組みや安全性について紹介します。
ほろん | 679 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

rainbowzero1124 rainbowzero1124