2017年3月31日 更新

サトシ・ナカモトが書いた論文ってどんな物?

ビットコインはサトシ・ナカモトと名乗る人物が記したとされる論文に基づいて、2009年より運用が始まったと言われています。そのサトシ・ナカモトとは一体どのような人物なのでしょうか。また、ビットコインにまつわる論文にはどういった物があるのでしょうか。今回は、そんな疑問についてご説明いたします。

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そもそもサトシ・ナカモトって誰?

ビットコインを知っている人たちにとってはだいぶ馴染にあるお名前でしょうが、ビットコインをあまり知らない人たちには聞いたことが無い名前だと思います。

この人はビットコインプロトコルと、Bitcoin Coreというリファレンス実装をつくった人物です。しかし、本名かどうかはわからず正体不明の人物となっております。

日本人の男性名には見えるのですが、偽名であるというのが通説で、日本人ではないと考える人のほうが多いようです。実際にこのナカモト氏が使う英語は見事なものであり、論文も日本語ではなく英語が使われていることから、日本人であるという主張は怪しいと言われております。

また、個人名ではなくグループが共有して使っている偽名という説もあり、謎が謎を読んでいて彼の正体を掴めた人はいまだおりません。ソースコード中のコメントといったものにはイギリス英語の綴りやイディオムがあるので、イギリス人ではないのかとも言われております。
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特定の国家や企業が管理しているわけではありませんが、インターネット上で利用可能な架空通貨、ビットコイン。ビットコインは複数の通貨と交換が可能であり、海外に送金することも可能です。それ以外にも架空通貨であるビットコインは、様々な取引が可能です。手に持って触れることのできないビットコインに価値がある理由は、ひとえにビットコインを必要とする方々がいらっしゃるからです。
そんなビットコインですが、サトシ・ナカモトと名乗る人物が提唱し発表した論文を基に、2009年より運用されるようになったと言われています。ですが、そもそもこのサトシ・ナカモトと名乗る人物は一体何者なのでしょうか。名前から察するに、日本人のように思われますね。サトシ・ナカモトについては不明な点が多く、日本人であるのか、これが本名なのかについても判明していないそうです。そこで、サトシ・ナカモトが発表した論文とはどういったものなのか、ということについてご説明する前に、サトシ・ナカモトとは一体いかなるジン部うなのかということについてご説明いたします。
中本 哲史[注釈 1](なかもと さとし、英文表記:Satoshi Nakamoto)は、ビットコインプロトコルと参照ソフトウェアBitcoin-Qtを作ったことで知られる人物の称する氏名。本名かどうかも含め、当該人物の正体は不明。2008年、metzdowd.com内の暗号理論に関するメーリングリスト[2]に電子通貨ビットコインに関する論文を発表し始めた[3][4]。2009年にはビットコインのソフトウェアをネット上に発表し、ビットコインの最初の採掘を行い[5]、運用が開始された[6][7]。
中本は他の開発者とともにビットコインのソフトウェアのリリースに寄与し続け、それは彼のチームやコミュニティとの接触を次第に控えるようになる2010年半ばまで続いた。この頃、彼は次第にソフトウェアのソースコードリポジトリの管理などをギャヴィン・アンドレセン(英語版)に任せるようになり、やがてプロジェクト管理までをも引き渡した[8]。また同じ時期、 Bitcoin.orgなどといったいくつかのドメインの管理をビットコインのコミュニティ内のメンバーに引き渡した。
中本は約100万BTCを所有していると推測され、これは2013年12月時点の相場で11億USドルに相当する額である[9]。
彼が誰なのか分からない。
けれど、彼が何をしたのかは多くの方が知っている。

彼は、ビットコイン・プロトコールを考案した人物だ。
2008年11月にCryptography(暗号化)メーリングリストで論文を発表している。

それから彼はビットコイン・ソフトウェアの初版を2009年にクライアントへリリースし、メーリングリストを通して、2010年末にかけて徐々に姿を消していく前まで、複数人と一緒にプロジェクトへ参加している。

彼はチームとして他の者と一緒に働いていたのだが、プライベートな事は一切明かさなかった。

2011年の春、彼から最後に聞いた言葉は「別の事をやっているんだ」だったという。

日本人なのか?

人をうわべで判断してはいけない。
しかしビットコインの創業者はどうだろうか?

「Satoshi(哲史)」とは、「賢さ、聡明さ」、「Naka(中)」は「中間、内、関係」など、「Moto(本)」は「起源、基礎」を意味する。

これらの文字は、難しいアルゴリズムを構築し、実際に運用を開始させるまでに至る人物を表すのに適切かもしれない。もちろん、この他にも複数の意味がある事を念頭に入れておかなければいけないが。

私たちは彼が本当に日本人なのかどうか分からない。それどころか、彼は「男性」と推測しているが女性かもしれない。話しをする為に仮想で創りあげているが、彼は「グループ」であるかもしれない。もしくは、名前も偽名である可能性もある。
サトシ・ナカモト(中本哲史)

サトシ・ナカモト(中本 哲史;Satoshi Nakamoto)は、2008年10月にmetzdowd.com内の暗号理論に関するメーリングリストにビットコイン論文を発表し始めたとされる人物名です。
本名かどうかは不明で、グループ名という説もあります。
2014年3月、雑誌ニューズウィークの記事において、アメリカ合衆国カリフォルニア州に住み、出生名がサトシ・ナカモトであった、ドリアン・プレンティス・サトシ・ナカモトが中本哲史であるとされ、報道が過熱しましたが、当のドリアン・ナカモトはこれを否定しました。
現在もサトシ・ナカモトが誰であるかは謎のままです。

ビットコイン発案者・中本哲史さんの素顔と自宅をニューズウィークが独占初公開。ロサンゼルス在住のオタク全開な日本人だった? | ロサンゼルス発 ジャパラマガジン®

ビットコイン発案者・中本哲史さんの素顔と自宅をニューズウィークが独占初公開。ロサンゼルス在住のオタク全開な日本人だった? | ロサンゼルス発 ジャパラマガジン®
こちらのサイトでは、ドリアン・プレンティス・サトシ・ナカモトに取材を申し込み、後にサトシ・ナカモトが「私はドリアン・ナカモトではない」と否定した一連の出来事について触れています。

Bitcoin発明者「中本哲史」として取材攻勢を受けている人物は何者か? - GIGAZINE

Bitcoin発明者「中本哲史」として取材攻勢を受けている人物は何者か? - GIGAZINE
こちらのサイトでも、サトシ・ナカモトと思われる人物について取材を行ったこと、後にネット上で取材を行われた人物がサトシ・ナカモトではないと言われたことについて紹介されいています。ぜひ一度ご覧ください。
サトシ・ナカモトとは、謎の多い人物なのですね。
それでは、次に実際にサトシ・ナカモトが発表したと言われる論文についてご説明いたします。

サトシ・ナカモトが発表した論文ってどんなの?

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サトシ・ナカモトが発表した論文とは、一体どのようなものなのでしょうか。早速見ていきましょう。

日本語で理解する、ビットコイン原論文 [by Satoshi Nakamoto] - coincheck Blog

日本語で理解する、ビットコイン原論文 [by Satoshi Nakamoto] - coincheck Blog
ビットコイン:P2P 電子マネーシステム 純粋なP2P電子マネーによって、金融機関を通さない甲乙間の直接的オンライン取引が可能になる。電子署名は問題の一部を解決するが、依然信用できる第三者機関による二重使用予防が求めらため、その恩恵は失われる。当システムはP2P電子マネーにおける二重使用問題の解決を提案する。
こちらのサイトでは、サトシ・ナカモトが発表した論文の日本語訳が紹介されています。ぜひ一度ご覧ください。
Q ビットコインのもととなったとされる「サトシ・ナカモト氏」の論文とはどんなものか?

 A 「ナカモト論文」はインターネットで簡単に見つかる。原文は英語で、タイトルは「Bitcoin : A Peer-to-Peer Electronic Cash System」。画期的といわれる「発明」だけに、長大な論文を想像するかもしれないが、実は注釈を含めても9ページしかない。

 書かれているのは、金融機関などの第三者を通さず低コストで取引できる電子マネーのアイデア。中央にサーバーを置かず、ネットワークで接続された端末同士でデータをやり取りするピア・ツー・ピア(P2P)という仕組みを使う。

 電子データは簡単にコピーできるため、管理主体なしで偽造や二重使用を防ぐのは難しいとされていた。ビットコインは、取引情報を公開し改ざんをきわめて難しくすることでその問題をクリアした。マウントゴックスの破綻後もビットコインの利用が拡大していたり、インターネットを活用した低コストの取引システムとして研究が活発に行われていたりするのも、このアイデアが実際に機能することが実証されたためだ。
当初はインターネットユーザーがおもしろ半分に始めたものとはいえ、最初がたった9ページの論文だったとは驚きです。
ビットコインで取引をすると、取引は全ノードに通知され、しばらくは取引プールに置かれる。取引履歴はある程度の数ごとにまとめられ、ブロックに記録される。ブロックのヘッダーには、ブロック自体のデータから計算されるnonce値をのせなければならないが、nonce値を求めるには大変な計算コストがかかるようになっている(これがプルーフオブワークというやつ)。またnonce値の検証自体は簡単にできる。もう少し詳しく書くと、HASH(data+nonce)が一定の値より小さくなるnonce値を探さないといけないらしい。これにより、ブロックの作成には計算コストがかかるが、ブロックの検証は簡単にできる仕組みになっている。
また、後続するブロックのデータも先行するブロックに依存するため、取引履歴の改ざんはとても難しい。取引履歴を改ざんするためには、改訂したブロックに加え、後続するブロックをすべて再計算しなければならないが、莫大な計算コストがかかり、おそらく正規のブロックチェーンの成長速度に追いつかないだろう(というかそれができるなら、ビットコインマイニングで儲けた方が効率がよくなってしまう)。
一方、ビットコインネットワークはこのブロックの作成にかかる計算コストをどう支払うかというと、P2Pネットワークの向こう側の不特定多数の匿名の人々を働かせるのである。ブロックの作成には報酬のビットコインが与えられるため、人々は勝手に競って計算する(これがビットコインマイニングというやつ)。
こうして作成されたブロックは全ノードに共有され、いわば公式の歴史となる(もし分岐が生じたら、長い方=計算コストのかかっている方を採用する)。
要するに、こうやって匿名の人々の協調により改訂困難な取引履歴を作成するというのがビットコインのキモらしい。ビットコインwikiによると、ビットコイン最大のイノベーションはこのブロックチェーンだということだ。
なお、原論文では各ノードがプルーフオブワークを見つけ、ブロックを作成するような書き方になっているが、現在ではここは普通のノードではなく、マイニング屋さんの領域のようだ。マイニングはもはや競争が激しすぎて個人のPCではとても太刀打ちできないらしい。
こちらはビットコインの論文を実際に読まれた方が、論文の解説を行った記事となります。
今では世界中に広まったビットコインですが、このビットコイン原論文実はかなり短いです。注釈を含めても9ページしかないもので、タイトルは「Bitcoin : A Peer-to-Peer Electronic Cash System」になります。

全てを記載するとそれでもちょっとした量になってしまうので、ある程度かいつまんで説明すると、電子データは簡単にコピーできるので、それの対策として取引情報を公開し改ざんを難しいものにすることで、安全性の確保もできるというものです。金融機関などの第三者を通さないで低コストで取引できる電子マネーを作り上げることができるという理論になっております。中央にサーバーを置かないP2Pという仕組みを最大限に利用したものともいえるでしょう。

この使い勝手の良さは多くの方々に理解されるものとなり、インターネットを活用しての低コストの取引システムの研究はこれを基本に行われるようにもなりました。

この論文の中には匿名の人々の協力によって改訂困難な取引履歴を作成することができるという内容も盛り込まれており、非常に画期的なものとして受け入れられました。

Bitcoinの中本哲史論文を箇条書きでわかりやすくまとめてみた - Qiita

Bitcoinの中本哲史論文を箇条書きでわかりやすくまとめてみた - Qiita
さくっと理解したい人向けです。 (書き途中) 元の論文 日本語による論文(PDF)は、以下です。 9ページしかないので、すぐ読めます。 http://www.bitcoin.co.jp/docs/SatoshiWhitepaper.pdf 目的 P2P電子マネーによって、金融機関を通さない2者の直接的オンライン取引が可能になる 問題点...
こちらのサイトでは、サトシ・ナカモトの論文を箇条書きにしてまとめられています。非常にわかりやすいため、ご興味を持たれた方はぜひ一度ご覧ください。
いかがでしょうか。
サトシ・ナカモトが発表したと言われる論文がどのようなものか、ご理解いただけたかと思います。それでは、最後に実際に論文を読まれた方がどういった印象を持たれたのかといったことについてご説明いたします。

実際に論文を読まれた方の感想は?

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実際に論文を読まれた方の感想はこちらとなります。
論文全体を見て見ると、高度な感じのネットワークセキュリティ理論と、リスク確率論の計算モデルと、システムを擬人化することによる貨幣創出の経済インセンティブモデルを巧みに組み合わせて、特定分野の専門家でも全体の整合性が見えないようにうまく作られたフェイクに感じられます。

仮にそうだとすると、結構長く使われていることからしても、芸術的な創作だといえるかもしれません。特に、ネットワークセキュリティ理論に限定すれば、ホンモノなのでしょう。しかし、やはり先にみたインセンティブのセクションは、どうも一段出来がズサンな感じがしてしまいます。
仕組みとしては面白いと思うし、自分が考えていたものと問題意識からして違うので、そういう意味では面白かった。あと難しい問題が特定Hash値の計算だったりするところが「そんなんでいいんだ」という印象。

ただ、「美しい仕組みだ」とか言う人もいる [参考 2, 3] ので、なにか数学的な美しさがあるのかと思ってたけど、特段そうは思えた所は無い。いわゆる”愚直な実装”だと思う。 (社会的な意味で”美しい”と言っているのかもしれない。だとしたら分からない。後は愚直が美しいという観点もあるのだろうか)

そしてたぶん間違えてるので、もし気づいたら教えてやってください。

たぶんnonceあたりのこまかいとことか。

ふと疑問・・・
いぜん「ビットコインが入ってた (記録されてた) HDDを捨てちゃって大変だ!」みたいな話 [参考4] があったけど、それがそもそも理由で一番上の「困難な問題の解に対して価値を持たせたもの」みたいなことを個人的に勝手に妄想していた。要するに「その解をHDDにいれといたから大変になった」と思っていた。

が、それは違ったとしたら一体何がHDDに入っていたのか・・・?

なんかこれは「取るに足らない問題」の部分の話のよう。コインの受け渡しのトランザクションは上で書いたとおり「受け渡し元の秘密鍵で、受け渡し先の公開鍵に署名したもの」という形で記録されるんだけど、その「受け渡し先の秘密鍵」は「毎回違ったものが生成されるべき」と論文にも書いてある。つまりHDDに入っていたものはその秘密鍵の集まりだったに違いない。きっとそうだ。たぶん。

それはそうとして、そういう毀損したビットコインが今後増えていったらどうなるんだろうか・・・?確かコイン数は発行上限があったはず。

そのあたり、なんか数百年で見たときの持続可能性と、所々にアドホックな制約 (問題の解く時間の調整とか、発行コイン数とか) があったりするので、そのあたりの解消が今後の課題なんですかね。あるいはなんかの実装で既に解消されている問題なんでしょうか。そのへん論文だけでは分かりませんです。
ビットコインに対する日本人のイメージはビットコイン消失事件のせいで良いものではありません。それでも、実際に問題があったのはあの取引所であってビットコインそのものが悪ではないのです。

その仕組みが複雑でよくわからないという方も多いでしょうが、少し調べるだけでも簡単に理解することができます。この論文を発表した本人もここまで大規模な発展を見せるとは思っていなかったでしょうが、仕組みを理解することでいったいどのようなものなのかを理解することから始めてみてはいかがでしょうか。
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