2017年9月4日 更新

ザ・ダオのICOとその後のハッキング事件

2016年5月1日にICOを行い、当時としては史上最高額の約150億円の資金を集めたが、ハッキングにより約65億円を失い、イーサリアムのハードフォークの直接の原因になった仮想通貨ザ・ダオを紹介します。

ザ・ダオとは?

 (19844)

ザ・ダオとは、イーサリアムのネットワーク上で稼働するように設計されたもので、自立分散型組織(Decentralized Autonomous Organization)の略で名づけられました。
第三者が介入できない分散型プログラムで、ビジネスユースに新しい風を吹き込むことを目的として、Slock.itというドイツの企業により設立されました。

ザ・ダオのICOとその後のハッキング事件について

ザ・ダオは、2016年5月1日にICOを開始し、28日間で当時としては史上最高額の約150億円の資金を集めました。
しかしながら、その後2016年6月17日に送金機能のバグと分割機能により、攻撃者からハッキングされ、ザ・ダオが保有するイーサリアム3,641,694ETH(約65億円)の資金が流出してしまいました。
この盗まれたイーサリアムは分割機能を使用しており、27日間は移動できないため、イーサリアムコミュニティとしては、2016年7月14日までに対策を取る必要が出てきました。
その後、攻撃者と同じ手法を用いたホワイトハッカーにより、残りの資金が安全な場所に移動されました。

ハッキング事件の解決策

イーサリアムコミュニティが提案した対策方法としては、
まずソフトフォークを行い、攻撃者が移動させたイーサリアムを凍結し、
さらにハードフォークを行うことにより、攻撃がされる前の状態に戻して、資金移動が無かったことにする
という案が出されました。

しかしながら、上記のソフトフォークはDoS攻撃に対する脆弱性も抱えることになるため見送られ、
ハードフォークのみ行われることになりました。

分離するイーサリアム

そして、ついに2016年7月20日、イーサリアムはハードフォークを行い、
イーサリアムクラシック(ETC)とイーサリアム(ETH)に分かれました。
イーサリアムクラシックが、攻撃をロールバックしないブロックチェーン、
イーサリアムが、ロールバックを行い攻撃を無かったことにしたブロックチェーンです。
分離前にイーサリアムを持っていた人には、自動的にイーサリアムクラシックとイーサリアムの両方を保有することになりました。
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