2018年5月6日 更新

ビットコインとマウントゴックスの関係

ビットコインの事をよく知らない人でも、マウントゴックス事件と聞けばなんとなくピンと来るかもしれません。マウントゴックスというのは、交換所として世界中の人が利用しており、一時は国内最大級の交換所にまで上り詰めました。しかし社長が顧客の金を横領するという不祥事を起こし、マウントゴックスは破断します。

■マウントゴックス事件の真相

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マウントゴックスは世界中から多くの人が利用する交換所として注目されていました。仮想通貨という事から日本ではあまり注目されませんでしたが、世界では他の通貨のように流通しており、マウントゴックスが日本にあった事から少しずつ注目度も高まっていた時です。マウントゴックスから大量の資産が消失するという事件が起こります。

このニュースが報道された時、マウントゴックス社の社長だったカルプレス氏は、会社がサイバー攻撃にあったと語っていましたが、後に操作の結果カルプレス氏がデータを不正に改ざんし、横領していた事が発覚し逮捕されます。横領されたのは顧客と会社合わせて85万BTCで、当時のレートで計算すると約470億円になります。結局マウントゴックスは破綻します。
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■マウントゴックス事件の経緯

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交換所として一躍世界に知れ渡ったマウントゴックスは、2009年に設立されます。設立当初はトレーディングカードの交換所でしたが、その後交換所として再出発をします。社長のカルプレス氏も2009年のCEOとして来日します。2011年にはカルプレス氏が、マウントゴックス社を買収し社長になります。2013年には交換所として、世界中の70%をシェアするまでになります。

しかしその一方で、2013年5月、マウントゴックス社はアメリカの政府機関から、500万ドルの差し押さえの債務超過状態に陥ります。その後2014年2月には、サイバー攻撃によりBTCが大量消失したとして、民事再生を申請します。同年11月にはKrakenがマウントゴックス破産管財人の支援パートナーになりますが、2015年8月にはカルプレス氏の業務上横領だった事が発覚し、逮捕され、マウントゴックスは破綻します。カルプレスが横領したのは3億円と言われていますが、現在もカルプレス氏の口座には10億円以上が残っているとも言われています。

■マウントゴックスがビットコインに与えた影響

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マウントゴックスは結局社長自らが不正にデータを改ざんし、横領していた事で破綻してしまいますが、それ以前のBTCの暴騰には、マウントゴックスが価格を不正に釣り上げたという疑いもあります。需要が高くなる程価格が上がるという特徴があり、需要が上がったと見せかけるために、2種類の自動売買プログラムを大量に購入し、価格操作をしていたとも言われています。この時に価格操作目的で自動売買プログラムが購入したのは57万BTCです。カルプレス氏はシステムの弱点を指摘していますが、カルプレス氏がサイバー攻撃にあって紛失したと言われる65万BTCにそう遠くない数字です。

これが事実だったとしたら、マウントゴックスのカルプレス氏は、横領だけでなくチャート全体にも影響を与えていた事になります。2013年には暴騰し一躍注目されるようになりましたが、これがマウントゴックスが仕掛けた事なら、チャート自体の見直しが必要となります。さらにマウントゴックスの破綻とその理由が、徐々に注目され始めていたビットコインのイメージを大きく貶めた事は否めません。

■マウントゴックスに続く交換所は存在するのか?

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マウントゴックスは一時期、世界中で取引されているビットコインの約70%を牛耳っていました。価格操作などの疑いは未だ残っていますが、最大級の交換所として存在していたのは紛れもない事実です。そのため他の交換所や取引所に与える影響も大きかったのですが、今現在世界全体の70%をシェアする交換所は存在していません。

マウントゴックスが世界に与えた影響はいい意味でも悪い意味でも大きいものでした。しかし現在も売買は行われていて、取引所や交換所は増えています。ただし今までのような取引所を介する取引の方法を見直そうという案も出ていて、取引所を介さず売主と買主が直接取引できるP2Pという取引の試みも検討されています。取引所は仲介手数料を取る代わりに、売買したい人を紹介していますが、取引所が廃止になったらこれはこれで騒ぎになりそうです。

これも仮想通貨であり、誰も管理する人がいない故の事です。自由に取引できる半面、マウントゴックス事件により、リスクが高い事も証明される事になりました。日本では現在も売買取引が行われていますが、信託保全などは一切行われていませんので、全体を見直す必要があるのかもしれません。

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