2017年3月16日 更新

ビットコイン不正操作の原因と対処法

ビットコインを使う上で、最も不安に感じるのが不正使用などのセキュリティ面ではないかと思います。不正を防止するために、どのような工夫がされているのかをご説明いたします。

■ビットコインの不正操作はなぜ起きるか

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ブロックチェーンをはじめとする何重もの強固なセキュリティシステムが敷かれているビットコインは本来、不正アクセスの侵入しにくいシステムとして注目されていました。しかしながら、ビットコインもプログラムである以上システム上のセキュリティホールが生じるのは避けられず、その隙間に目をつけた悪意あるユーザーによって通貨データが不正に改ざんされる事件は頻繁ではないものの現実に起きてきました。

ビットコインがらみの不正アクセスで記憶に新しいのは、2014年の「マウント・ゴックス社」による通貨データ消失事件です。東京都渋谷区のビットコイン交換取引所「マウント・ゴックス」において通貨データの紛失届が出されたのが事の発端でした。社長のカルプレス氏は当初、サイバー攻撃による通貨データの不正流出だと説明していましたが、のちにそれが社長自らによるデータの改ざんであることが発覚し、世間を大きく揺るがす一大事件へと発展したのです。ビットコインという名前をこの事件で初めて知ったという人も多いのではないでしょうか。ほかならぬ内部による犯行とあって、ビットコインを従来から使いはじめていたプロの投資家の間にも衝撃が走りました。
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投資家による評判にあるように、ビットコインはすぐれた相互監視システムを確立し、外部からの不正アクセスに対してはきわめて堅牢な防御システムを発揮しています。それゆえに、ここが最大の弱点になり得るのです。ビットコインの場合、外からの不正アクセスが入りにくい一方で、内部に対するセキュリティシステムがやや甘いという欠点をもっています。この一点を攻撃するテクニックを身につけており、なおかつビットコインの正式ユーザーとしていったん登録された人であれば、理論上は誰でも不正アクセスに手を染めることができてしまうのです。

もちろん、システム上の弱点はあくまでも比較の問題であって、ビットコインが他の仮想通貨に比べて格段にセキュリティ面が脆弱というわけではありません。それに、ビットコインの後継として注目されるアルトコインやイーサリアムではより堅牢なセキュリティシステムが搭載され、外部による不正アクセスはもちろん、内部によるデータ改ざんももらさずチェックできるような体制が整備されています。

■不正アクセスを防止する画期的なテクノロジー

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決してゼロにはできない仮想通貨プラットフォームへの不正アクセスに対して、エンジニアたちもただ手をこまぬいて見ているわけではありません。ビットコイン誕生から約7年。まさに日進月歩の勢いで耐久性の高いセキュリティシステムが開発され、サービス提供開始当初に比べればシステム強度は格段に上がっていると評価されています。

ここ数年注目されているセキュリティ新技術として挙げられるのは、「スマートコントラクト」です。日本語で「自動的な契約」と訳されるこのテクノロジーは、もともとは仮想通貨プラットフォームの拡大のために導入されたシステムですが、データの安全性を担保する役割ももっています。1件のトランザクションに新たに「契約条件」を書き込んでおくことにより、予期せぬ契約不履行などを未然に防ぐねらいがあります。
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契約条件をよりわかりやすい表現に置き換えれば、約束です。いったん取り交わした約束をむやみに反故にするべきでないのは、日常生活でもビジネスの世界でも同じですよね。契約条件は売り手と買い手双方の通貨データに記録されるため、どちらかが一方的に契約を無視することは許されない仕組みになっています。

売却と支払いをひとつながりのトランザクションとして見なすDVPというテクノロジーも、取引の公正さを保つために開発されたアルゴリズムです。また、こちらは厳密にはセキュリティシステムではありませんが、コインの競合コンピュータに膨大な量の計算をさせて勝者をきめる「マイニング」とよばれるシステムも、不適当なユーザーをコミュニティに参加させないという点では一種のセキュリティシステムとして機能しているとも言えます。

■セキュリティシステムはゼロにできない?開発者は考える

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セキュリティシステム開発者の間には、ある鉄則があります。

「セキュリティリスクは、永遠にゼロにできない」。よくできた逆説のようですが、それがオンラインシステムにおける真理でもあります。どんなに優秀なセキュリティシステムでも、人間の手によって生み出された以上、同じく人間の手によって破壊されるリスクはつねにつきまといます。現に2014年に起きたビットコイン不正操作事件では、システムの弱点を充分に知り尽くした運営会社社長が首謀者でした。

しかしながら、この不文律は決して開発者やユーザーにあきらめを説くものではありません。完全無比なセキュリティシステムを構築することはほぼ不可能に近い。だからこそ、知恵をしぼるのです。未知の脅威に少しでも効率よく対抗できる術はないかと、日夜、神経をすり減らしてアイディアをひねり出すのです。ビットコインや後継のイーサリアムもまた、そうした格闘の末に生み出されました。
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