2017年10月5日 更新

ICOの可能性とリスクについて調べてみた

そんなとき、何をさておき必要なのは、お金です。銀行に借りる? 株式を発行して投資家に買ってもらう? そうした従来の手法と違い、今、注目されているのが「ICO」。何かと話題の「仮想通貨」を使った資金集めです。世界では、ことしだけで1000億円を超える資金が集まったとも言われ、国内でも活用例が出始めています。

新しいコインが売られている

ICOとはInitial Coin Offeringの略です。
株式を市場に上場して資金を集める、IPO=Initial Public Offering(新規株式公開)になぞらえたネーミングです。

簡単に言えばまだ見ぬ新しい仮想通貨を買うことが出来るといえばわかりやすいでしょうか。
例えば、「新しい飲食店を始めたいな」 そんな発想をした会社が必要なお金を集めようと、web上で、コイン(=通貨の概念がないので「トークン」とも呼ばれます)を発行して売り出します。
「トークンを持っている人は、いつでも1割割り引きます!」 株主優待のイメージを持ってもらえたらわかりやすいかと思います。

そして、「この飲食店は人気が出るんじゃないか」 「割り引きを受けられるなら買ってもいいかな…」 そう思った人が、トークンを購入する=投資をします。

インターネット上の資金調達という点でクラウドファンディングとも似ています。
ですがICOでは、現金のやり取りは行われません。トークンを買うときに支払うのは、イーサリアムやビットコインといった、現金ではなく仮想通貨になります。
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ベンチャー成功率の6%にICOを当てはめて戦略を考える

ちなみにベンチャー企業が生き残る確率はおおよそ6%前後と言われてます。
これをICOの世界に当てはめると、”94%の確率でトークンのホールドは失敗をする”とも言い替えることができるのです。
ここから考えられる戦略は2つあります。
1つ目は、話題性の高いICOに参加して、2~10倍などある程度値上がりしたら売り抜いて資金を調達。
その資金で他のICOに参加して、また高値で売り抜けを繰り返していく方法がある意味一番手堅いです。
その後最終的にはビットコインやイーサリアムに換えて利確した方が吉と出やすいんじゃないかと思います。
トークンマーケットなんかでも話題性をチェックできます。

2つ目はベンチャー成功率の統計の6%に賭ける方法。
6%が成功するなら、ICOに16件参加して成功するのは1件は利確できる計算になります。
ICOプロジェクトがあたればトークンの値上がりが100倍以上は利益が出ると判断するなら、80件のICOに10万円ずつ出資すれば合計800万円。
そのうち1件が大成功してトークンが100倍以上値上がりしたらトータルでプラス、損はしないという計算。
この計算でいくと、沢山のICOに参加するほど儲かる可能性は高いですが、資金が必要になってきます。

ただし、ICOは2017年現在、法的なルールがほとんど整えられていないので、主催ハードルが高くないのを考えると、成功率は6%なんてものにすら届かないかもしれません。

最後はICOを精査していき、「これは有望だろう」と判断したものに大きく投資するほうほうです。
ただし、この方法はプロジェクトを見極める力に大きく左右されるし、プロでも予想を外すことから、大損することはほぼ確実な大博打。
あまり現実的なICO投資方法じゃないと思います。

ICOが増えると投資も分散されるゆえ、値上がり確率も低くなる

Free photo: Thinking, Thinking Work, Man, Face - Free Image on Pixabay - 272677 (20379)

これだけICOにでてくるものがおおくなるとどうなっていくのか。

まず資金が分散して調達できる金が少なくなります。
ユーザーからの関心が散りやすくなって、参加したICOで得た仮想通貨があまり値上がりしないということもあります。
当然、ICOをしてトークンだけは配布した後に、プロジェクトを進行しない、という悪事も多くなるでしょう。

仮想通貨の取引所にしても、安心できるものでなければ扱うことはありません。
ICOに参加した銘柄が取引所へとあがらずにそのまま未上場で息をし続けるというケースも起こりうると思います。
とはいえ、先日終了したICOである0xのように突然poloniex取引所上場がアナウンスされて、ICO終了からわずか4日間で10倍の値上がりをする例もあるので、まだまだICO参加では大きく資産を増やせるチャンスは残っています。
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